恋ごころ*中学生恋愛*
「小林さん、よく聞いて。ユリアは病気なんだ。鬱病のような。一回、天地にコクって振られて、狂って、そしていやいや付き合った。で、今…天地はユリアを振ったんだ。」
「いやいやなんかじゃない!!!ユリアと天地はラブラブだったもんー!!」
そういって鞄を振り回す。
重量感があって、とても危険な鞄。
「やめて…!!」
ガッッ
肩に、直撃した。
「小林さん!!」
「志…帆…」
「つぅ…」
どうしたらいいか、分からない。
いつもと全く目の色が違うユリア。
ぐったりしていて、血だらけの天地。
自分の非力さに、気づいた。
ギュ…
「…」
天地が、残る力で私に抱きついた。
「今すぐ、佐野さんを…呼んできて」
「え…」