恋ごころ*中学生恋愛*
俺より、優れたヤツがいるのは気に入らない。
だから俺はいつもトップに立ちたい。
そんな俺を180度変えてしまった、
俺の、欲しいモノ。
「はじめまして。」
すらっとした身長に、そこそこの顔。
「小林志帆です。よろしくお願いします。」
小林志帆。
俺の価値観をすべて狂わせた。
最初、4人の1年生が来たとき。
"小林だけが、経験者"
と思った。
一人だけ、声に張りがあって
発声練習しているとしか思えない。
とにかく、才能を感じた。
きっとそれは先生も見抜いていた。
だから、男役をやらせたんだと思う。