恋ごころ*中学生恋愛*

そんな部活中、事件は起こった。

「小林さん、いる?!」

突然来た、超焦り気味の男。

なんだ??

小林に、何の用があるんだよ。

そこでその男が発したのは「天地が大変」、と。

小林も動揺を隠せなかったみたいで

ついていってしまった。

くそ…。気になってしかたがねぇ…

小林になんかあったら、俺は危害を加えたヤツを許せない。

「佐野君!!!行って来なよ!!心配なんでしょ??」

河野が、背中を押した。

「河野…」

「あとは私がやるから、いってきて!!」

「…」

「負け惜しみなんかじゃないよ!!志帆ちゃんは、大事な部員なんだから…キャプテン、守ってきてよ!!!」

河野の優しさに、感動した。

「志帆が無事ですように…」

俺は、決めた。
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