恋ごころ*中学生恋愛*
*天地と佐野先輩
「ラブシーン!?あるわけないじゃん、主役は先輩2人だもん。」
繭が、台本を読みながら言う。
「いずれ、できるかもしれないじゃん…??…うち、帰るわ!!あの先輩に、用事できたって言っといて??」
そういって、荷物を持って部屋から出ようとした。
「あ、志帆!!」
「へ??」
「佐野先輩と仲いいんでしょ??うちのメアドとケー番、渡しといてよ!!」
私に、紙切れを一枚差し出した。
紙切れには、名前とメアドとケー番と"メル友になってくだサイ☆"の文字。
「…明奈の度胸にびっくり♪用意周到だなぁ…」
「佐野先輩、2年の中で一番カッコイイよ!!絶対にオトすから♪」
それだけいうと、部屋から出て行った。
「ねぇ、あの子帰るの??」
明奈が出てしばらくたって、千晴先輩が部室に顔を覗かせた。