春蘭学園の恋愛事情
コイツと知り会ったのは、
偶然の出来事だった。
***
当時、高1だった俺は
いつものように
無気力に過ごしていた。
中学校入学当初から
変わらねCクラス。
友達がBクラスへ
進級する姿を
いつも見送る側だった。
「だりぃー…ん!?」
廊下を脱力気味に
歩いていた俺の目の前に
いたのは夥しい数のプリント。
そして、
「どうしよっ」
廊下に落ちたプリントを
必死に拾い集める
容姿端麗な美少女。