春蘭学園の恋愛事情

「はい」

プリントを拾って
彼女に渡すと、

「あっありがとう
ございます!!」

容姿に似合う可愛い声と
満面の笑顔で
お礼を言ってきた。

俺は急いで目を逸し、
「じゃあ。」
と足早に彼女から
去って行った。

冷静を装いつつも、
緊張してプリントを
渡すときの俺は、
手が震えて
いたに違いない。


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