君を想うと~Special event~
可愛くない。
美織はこ~んなにカワイイのに仁はちっともかわいくない。
「うるさいな。じゃあお前はいくつなんだよ。」
ブスッとしながら訊ねると、
「はあっ?慎は息子の年まで忘れたのか?」
呆れたように俺を見つめる仁。
うるさいな。
仕方ないだろ!?
俺は29だし、お前の誕生日すら知らないんだから。
「うん。忘れちゃったから教えて?」
と微笑むと。
「ったく、俺は6才だろ?」
呆れたように
バカにしたように。
仁はフッと笑うと俺の肩にポンと手を置いた。