君を想うと~Special event~
そして…
悩んだ末。
最終的に仁が選んだのはプテラノドンのフィギュアだった。
おもちゃ売り場を出て。
美織へのプレゼントを選んでる最中も、仁は大切そうにプテラノドンを抱きしめていた。
「油断して、なくしたら大変だから。」
と、ニッコリ微笑む仁。
そんな仁がたまらなく可愛かった。
その後、何軒か店を回って美織にはラインストーンで彩られた小さな髪飾りとジルコニアのネックレスを買った。
「慎。」
「ん?」
「美織にはちょっと大人っぽすぎない??」
仁が不安そうに訊ねるから。
俺は思わずこう言ってしまった。
「バーカ。俺を誰だと思ってんの。
女の子の好みなんて小さかろうが大人だろうが、大体一緒だ。」