君を想うと~Special event~
そう言うと。
「うん。確かに今まで女の子向けのプレゼントで…慎が外したコト、ないもんね。」
俺を見て呆れたように仁が笑った。
ソフトクリームを食べたり
“歩くの疲れた”っていう仁を肩車してやったり。
本屋で絵本を立ち読みしたり
たこ焼きを食べたり。
高宮のプレゼントを探して、寄り道をしているとアッと言う間に夕方になってしまっていた。
中々決まらないプレゼント。
刻々と過ぎていく時間。
焦る気持ちはあるけど、少しここは仁と作戦会議をしよう。
「仁。ちょっと休憩しよう。」
そう言って。
仁を肩車しながら連れてきたのはショッピングモールの中央広場。