君を想うと~Special event~
あのバカ!!!!
なんであんなトコにいるんだ!!
仁はクリスマスツリーの枝の上。
職員の人は、ツリーに立てかけたはしごの上。
しかもあろうことか、仁は今いる場所よりも更に高いところへ登ろうと、幹に足をかけている。
仁の無鉄砲さに俺は思わず頭を抱えた。
「ボクッ!!降りてきなさい!!」
「ヤダッ!!俺はてっぺんまで行くんだっ!!!!!」
職員の制止を無視して、更にクリスマスツリーを登ろうとする仁に
「ジン!!いい加減にしろ!!!!!!」
俺は木のすぐ側まで走って言って、必死で怒鳴った。