君を想うと~Special event~
「慎……」
「仁!!ワガママ言わずに降りてこい!!」
俺が下から声をかけると、仁は“信じられない”とでも言うような目をして俺を見てる。
「高宮のプレゼント一緒に探すんだろ?お前、あんなに楽しみにしてたじゃないか!!」
周りにいる野次馬達の視線が痛い。
は~、どうせ俺達の事バカ家族だと思って見てるんだろうな~(涙)
だけど恥よりも外聞よりも、仁が大事だ。
アイツに何かあったら…
俺は、一生自分を恨むに違いないから。