君を想うと~Special event~
「オマエ、その場所から動かずに待ってろよ!!」
聞き分けの悪い仁にイラつきながら。
はしごに手をかけ、無理やり登ろうとすると。
「ヤダッ!!俺は母さんに魔法の木のてっぺんのお星さまをあげるんだっ!!」
仁は涙目になりながら。
こんなワケのわからないことを俺に必死に訴えてきた。
はあ?
なんだ、その魔法の木って。
下にいる大人達がキョトンとしていると。
「母さんが言ってたんだ!!
クリスマスの日のクリスマスツリーは1日だけ魔法の木になるんだって。
だからクリスマスツリーのてっぺんのお星さまは何でも願いの叶う、魔法のお星さまなんだ…って母さんが言ってたんだ!!!!!」