君を想うと~Special event~
泣き叫ぶ仁を抱えながら慎重に一段一段、はしごを降りて行くと。
「感動したっ!!」
「ボク、なんて優しいの~っ!!??」
「お父さんもカッコよかったわよっ!!!!」
パチパチ~~。
何故か俺たちは、ギャラリーの皆さまに拍手で迎えられてしまった。
な、なんだコレは。
呆気に取られる俺達をヨソに。
周りの大人達は“感動した”だの“ボクは健気だ”だの言いながら、仁の行動を涙ながらに称える。
う~ん。
なんでそうなるんだろう。
意味がよくわからない。