君を想うと~Special event~
「あなた方の会話を聞いていて…胸を打たれたんです。
社長には許可を取ってあります。どうか貰って下さい。」
そう言って。
職員さんが仁の頭を優しく撫でると
「あ、ありがとう!!
ホントにありがとう~!!」
仁はまたボロボロと泣き始めた。
帰り道。
仁は泣き疲れて、後部座席でグゥグゥ寝ていた。
右手には星。
左手にはプテラノドンがしっかり握りしめられている。
不思議な奇妙なクリスマス。
だけど……
こんな一日も悪くない。