黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
『まぁ……イジメられてたっていうか……その、…ショボかったし、ね?』
「御託並べんな、話せよ。」
『はい。イジメられてました。すみません。』
ごまかそうとした私だが、睨まれ謝った。
………怖かったんだよ。
でもチキンじゃないからね?
「なにされた。」
『画鋲を下駄箱に詰められた。』
「入れられた…、の間違いじゃねぇのか?」
『違うよ。ギッシリ詰められた。』
下駄箱開けた瞬間
画鋲の金色で眩しかったからね。
「チッ。俺の女に手ぇ出しやがって………。」
龍が忌々しげに呟いた。
『いや、違うから。ならない、って言ったじゃん。』
「じゃあ、なれ。今すぐだ。」
こんの俺様め。