黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
『如月さん……?』
入ってきたのは
如月 麗。
茶髪のボブに可愛らしい顔。
クラスでも人気の人だ。
「九条さん、1人なの?」
『………うん。』
すると如月さんは、
「ねぇ。……魔法の言葉、教えてあげようか?」
と、言った。
『……魔法?』
「うん!独りじゃなくなる魔法!」
魔法なんて、信じてない。
だけど、聞いてみたいなって
わずかな期待を持った。
『教えて…くれる?』
「うん!あのねー…。」
そして、彼女はこう言ったの。
ーーー…友達になろう。