黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】




ーーーそれから、数年経った。



私達は、中学生になった。



私達は、孤立していた。


でも、関係なかった。
私達はそれで良かった。





そんなとき、麗が言った。



「ねぇ鈴!私達、不良になってみない?」


『……は?』



彼女はときどき突飛なことを言うので慣れていたが、それでもビックリした。




「あ、でもね。悪い不良じゃないの。良い不良なの!」


『それ、不良じゃないじゃん。』


「いいの!でね、悪い族とか潰すの!私が[魔女]、鈴が[黒猫]、2人合わせて〈漆黒の制裁者〉!
どう?」



『いいと、思う。』


麗の言うことなら、なんでも聞くよ。



それは言わなかったけど、私なりの感謝の気持ちなんだ。







< 109 / 212 >

この作品をシェア

pagetop