黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
ーーーそれから、数年経った。
私達は、中学生になった。
私達は、孤立していた。
でも、関係なかった。
私達はそれで良かった。
そんなとき、麗が言った。
「ねぇ鈴!私達、不良になってみない?」
『……は?』
彼女はときどき突飛なことを言うので慣れていたが、それでもビックリした。
「あ、でもね。悪い不良じゃないの。良い不良なの!」
『それ、不良じゃないじゃん。』
「いいの!でね、悪い族とか潰すの!私が[魔女]、鈴が[黒猫]、2人合わせて〈漆黒の制裁者〉!
どう?」
『いいと、思う。』
麗の言うことなら、なんでも聞くよ。
それは言わなかったけど、私なりの感謝の気持ちなんだ。