黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
「龍騎はほっといて……どないしよか。鈴ちゃんはイジメてくる人はどうでも良いんやろ?」
『うん。』
私はソッコー頷いた。
てゆーか、興味がない。
「でも龍騎は納得いかん。
…せやったら、呼び出して忠告すればいいやん。」
暁人は人差し指を立てながら、みんなに話す。
みんなは、あー…良いんじゃない、みたいな感じになっている。
『はい、暁人せんせー。質問。』
私は手を挙げて言う。
「ん?なんや、鈴ちゃん。先生と禁断の恋がしたいんか……いだっ!」
さっきまでフルフルしていた龍が、暁人を叩いた……いや、どついた?
「あほか。鈴は俺のモンなんだよ。」
『ちがうよ。』
なんのために昔の話したんだろう、私。
諦めてもらうためだよね?
でも、まったく諦めてないし。龍。