黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
龍が男子の肩にポンと手を置いた。
「おい。なにしてる。」
「ぁあ?てめぇには関係ない……だ、ろ……。
か、神谷さん。」
ガンつきながら振り返った男子は、顔を真っ青にした。
「なにしてる。」
「す、すみませんっ!神谷さん!」
「謝罪は良いんだよ。なにしてるか聞いてんだよ。」
再度問いただす龍に
「はいっ!画鋲を入れてましたっ!」
敬礼する男子。
なぜ敬礼。
「誰の下足箱にだ。」
「はいっ!九条 鈴の下足箱にです!」
「ぁあ?てめぇ、気安く名前言ってんじゃねーよ。」
横暴だよ、龍。
聞いといて怒るとか。
男子、マジ涙目だから。