黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
「そんでもって先輩は嫌がらせに金かけ過ぎッスよ!
今の不況!就職は困難!イコールお金を稼ぐのは難しい!なのに画鋲に金かけちゃいけないッスよ!」
「わ、分かった。分かったから佐々木……。」
「いーや。先輩は分かってないッス!だいたい親が稼いだ金ッスよ!?
汗水垂らして稼いだ金ッスよ!?だから………。」
その後もくどくどと説教をするポチ。
ポチって本当に不良?
すごいいい奴じゃん。
「なぁ、あれいつまで続くんだ?」
龍がボソッと言った。
うん。
そろそろ止めないといけないよね。
『ポチ。お座り。』
「はいッス!」
ポチはその場に座り込んだ。
やっぱり忠犬。