黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】



すると、あの先輩と目が合った。



「う……あ……。」

と、顔を真っ赤にしながら訳の分からない言葉を言っている。


なぜ顔が赤い。




「先輩、九条さんの顔見たッスか?これで嫌がらせする理由、無くなったッスよね?」


ポチが先輩に言った言葉に疑問をもつ。



『なんで理由亡くなるの?』


「漢字が違うッスよ!九条さん。
先輩はっすね、九条さんが“ダサい”人だから、〈狼-ロウ-〉の皆さんに近づくのを嫌がったッス。でも……。」


「……眼鏡を外して、前髪をあげれば綺麗だと分かったから、俺らに近づくのを嫌がる理由が無くなる訳か。」



ポチの言葉を龍が引き継いで言った。


そういうことッス。という風にポチが頷いた。




“綺麗”じゃないけどなー…。






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