黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
11章:幸せな黒猫ちゃん
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(鈴side)
「ようよう[黒猫]さんよー。」
「あんときゃー、よくもやってくれたなぁ?」
「ヒャーッハッハッハ!怖いか怖いか?怖いよなぁ!」
なんかよく分かんないけど、今は大きな倉庫。
二百人もの不良が私を取り囲んでいる。
コイツら、私が麗と〈漆黒の制裁者〉として潰した族が、何個か集まった集団だ。
先程、無理やり連れてこられた。
その際、ピアスを落としてしまった。
「頭!そろそろやろうぜ。」
「ヒャーッハッハッハ。いいねいいねぇ!」
『お前が頭かよ。』
思わずツッコミを入れてしまった。
だってコイツが頭とか………こっちが心配になるし。