黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
龍は、あっという間に全員を倒した。
そして龍は私に近寄ってくる。
『あ、龍……ありが、イタッ!』
頭突きをされた。
龍は痛がる素振りも見せないが、私は痛い。
「ったく!いきなり飛び出して行くし、どこに行ったかも分かんねえし、電話も繋がんねえ。
何やってんだテメェ。」
『ご、ゴメン。』
「謝ってすむかよ。俺が来てなけりゃ、お前大ケガだったんだぞ。
お前がケガしたら、俺はソイツらぶっ殺しかねねぇからな。」
ケガしなくて良かった、と思った。
龍なら本当に殺しかねない。
「だいたいお前は……てか、イテェー。」
龍は額を押さえる。
やっぱり頭突き痛かったのか。