黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
振り向くと、
『……流紀、流斗。』
双子がいた。
「俺も忘れちゃ困るで、鈴ちゃん。」
「………おかえ、り。」
さらに、その後ろから暁人と尚哉が現れた。
なんだか、スゴく久しぶりに会ったような気がする。
実際、私がみんなを避けていたのは三日間だけ。
それでも、私は寂しかったんだろう。
そう思うと、なぜだか頬がゆるんだ。
「鈴ちゃん、もう怒ってないの?」
「ずっと僕らを避けていたから……。」
『ゴメン。怒っていたんじゃないんだ。』
ただ、私が逃げていただけで。
そう言うと、双子が笑った。