黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
◆―おまけ3―◇
(龍騎side)




『黒猫ってさ、不幸の象徴みたいなモノだよね。』


旅館でレイを見ながら唐突に、鈴がそう言った。



「まあ確かにな。」

『ってことはさ、私と付き合ってたら、不幸になるかもよ?』



鈴はニヤリと口角を上げて、挑発的な笑みを浮かべた。


……試してんのか、俺を?




「……良い度胸じゃねぇか。」

『……は?なんか言った?』



ボソッと小声で呟いた俺の言葉は鈴には聞き取れなかったらしい。


とりあえず、なんでもねぇよ。と言ってごまかしておいた。






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