黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
『まあ私も最初は龍に威嚇していたけど……気づいてないのか無視して構ってくるし、怖かったね。』
「……言うじゃねーか。」
俺たちは、顔を見合わせて笑った。
――
―――
――――…
「……ん?」
いつの間にか寝てしまったらしい。
ふと目線を横にやると鈴とレイが寝ていた。
俺は鈴の頭を撫でる。
“不幸の猫”か……。
「俺は幸せなんだがな。」
無意識なのか、すり寄ってくる鈴を見て、俺は微笑んだ。
ま、とりあえずお前は
“幸運の猫”なんじゃねーの?
*fin*