黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
「別に眼鏡外してもブサイクでも気にしねえって。」
『……とにかく嫌』
「なんでだよ、だて眼鏡だから外しても見えるんだろうが」
確かに外しても龍みたく顔整ってないし、見えるけど。
困るんだってば、バレたくないし!
そんな時
――――ピルルル♪
私のケータイが着信を告げた。
私はポケットからケータイを出し電話に出る。
『はいもしもし。』
《鈴?俺、父さんだけど。》
父さん?
なんか久しぶりに声聞いた。
『どーしたの?』
《今日出発するからな、最後に顔見とこうと思って今高校の前だ。》
今日とか聞いてないんだけど。
私は校門の方を見下ろすと
確かに父さんのリムジンが合った。
なんでリムジンなの。
目立つって。
ほら、道行く人がみんなリムジンに釘付けだよ。