黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
2章:正体不明の黒猫ちゃん
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次の日
――――ピピッピピッピピッ!
―――カシャン
アラーム音の発信源を叩いて音を止める。
『ぅ〜……朝?』
…まだ眠い。
と思いつつ、ベッドから出る。
名残惜しい…ベッドの温もりが。
そして、制服に着替えながら昨日、お父さんに会ってからのことを思い返した。
…お父さんから何個か約束をさせられました。
1、男だとバレないように適当に頑張りなさい。
2、眼鏡とカツラはなるべく外さないこと。
3、バレた時は臨機応変に何とか対処しなさい。
私がこの約束をさせられたときの感想。
適当だな、おい。です。
だって…臨機応変に何とか対処…って。
バレなきゃ万事オッケーなんだろうけど、対処法が結局分からないという。