黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】


私がまだ残っている眠気のせいでボーッとしていると


「お前、寝てたから罰な。黒板に書いてる問題解け。」


と、塚原に言われた。
黒板?


あ、今数学なんだ。

ってか、あれ高2の内容じゃん。


まだ入学して2日目ですけど何でこんな問題やってるの。


この学校のカリキュラムはどうなってるの。



『ま、どーでも良いけど…。』


私はそう呟き


歩いて前へ行き、答えのみを黒板に書いて席に戻った。


塚原の顔を見ると


『………アホ面。』


口を開いてポカーンとしている。

周りの生徒も然り。

にしても、不良校のわりには皆ノートとってるんだ。

3分の1くらい居ないけど。



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