黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】


少しして、塚原は漸く


「せ、正解だが………高2の問題だぞ?」


と、言った。


いや、知ってるけど。

だって


『俺、ドイツの大学を8歳で卒業してますから。』


俺がそう言うと


「「………は?」」



塚原と生徒がハモった。

そうなるよね。

だから元々、高校に行く気は無かったけど


『学費免除』に目が眩んだお母さんに頼まれたんだもの。



『だから、高2の問題くらいなら、解ける』


「………すげー。」


塚原はまたポカーンとしていた。


その時


―――――ガラッ

とドアが開いて


「「おっはよー♪」」


「なんや?みんなアホ面しとる。」


「………アホ面。」


「朝から変な顔を俺に見せるなよクソが…。」



[狼-ロウ-]の5人組が入ってきた。

え、なんか凄く嫌な予感。






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