黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
「「なにこの問題?」」
双子が黒板をみて言う。
「なんや、授業えらい進んどるなぁ。」
「………高2の…問題?」
榊、柳の言葉が続けて言う。
「誰がこの問題解いたんだ?」
と、龍が言ったから
『俺。』
私が手を挙げて言った。
すると双子は私の席まで駆け寄ってきた。
「「鈴ちゃんスゴーい!」」
両手を握られ、目をキラキラさせた二人に誉められた。
『どうも……。』
そんなスゴくないけどね。
大学出て高校の問題が解けなかったら…うん、先生に合わせる顔がないよ。