黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
「チビ猫、答えろ。」
答えない私に痺れを切らせた龍が言う。
私はハァ、とため息をつき、そして言った。
『今言っても別に良いんだけど……それだと面白くない。』
五人を見回して、ニヤリと口角を上げた。
『知りたいなら、自分で調べてみれば?』
挑発的な笑みは五人に効いたらしく
龍は
「フッ……そうだな。」
オモチャを見つけた子供のような笑みになった。
あれ、この場合、私がオモチャ……よし、考えないようにしよう。