黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
ネオンが輝く街の隅
――――バキッ!
―――――ドカッ!
鈍い音が辺りを包む。
明るい世界とは逆の
血に汚れた世界。
『音は、あの倉庫から………かな。』
たしかあの倉庫は
[毒牙]とかいう族の溜まり場。
[毒牙]って確か、最近一般人にも手を出している。
屑だな、ゴミだな、塵芥だな。
え、言い過ぎ?
とりあえず潰しましょ。
私は倉庫へ向かった。
人数が多くないことを祈りながら。
いや、ほら
無敵じゃないんだから人数多すぎたら勝てないじゃん。
返り討ちにさせるとか恥ずかしいじゃんか。