黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】


私は一歩、また一歩と奴等に近づきながら訊く。


『ソイツ……なんで殴ってんの?』

「ちょーっと金分けてくれって言ったのによぉ、コイツ金持ってねぇとかぬかしやがる。」


私の問いに応えたのは
たぶん[毒牙]総長。

下卑た笑いを浮かべている。うわーいキモーイ。
てか、殴られてる奴
まったく悪くないじゃん。

全面的に悪いの[毒牙]じゃんか。


ある程度近づいた私は足を止めた。


『はぁ…。ソイツ、もう許してやって?』


ため息1つついて私は頼む。

すると、


「てめぇが相手してくれるのかよ、[黒猫]。」


不敵に笑う、[毒牙]総長。



『するよ。気の済むまで相手してあげる。』


私もそれに返すように
妖しく笑う。

よっしゃ。
[毒牙]全員フルボッコの刑。




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