黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
眼鏡拭きで眼鏡を外さずレンズを拭う。
「だから、眼鏡外してブサイクでも気にしねえって言っただろ。」
龍がそう言ったけど、ブサイクって決めつけられてるみたいでむかつく。
平均だよ、多分!
『…………俺、用事あるから、バイバイ。』
龍の言葉にムカついたので今回は扉から逃走。
毎回飛び降りていたら足がイカれます。
それに、話し込んでたらいつの間にか夕方だし。
《放課後、体育館裏。》と書かれた紙をポケットから出す。
あ、やば
シワだらけになってる。
体育館裏、かぁ〜…。
ベタだね。
呼び出しは体育館裏って何が発祥なんだろう。
そんなコトを思いながら体育館裏まで走った。