黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
なんてコトを思っていると背後から声をかけられた。
「よお。逃げずにきたのか、九条。」
ゾロゾロと、まあアリのように(←!?)カラフルな頭の人がたくさん来た。
『こんにちは。猫好きの不良さん。』
「な、なぜ俺が猫好きってこと………!!」
いや
分かるからね?分かるからね?
ってか分かんない人いるの?
下駄箱にマタタビを入れられ
机に猫じゃらしを詰められ
呼び出しの手紙には肉球のスタンプ。
今現在周りにある猫グッズ。
どう考えても、愛猫家じゃんか。
ま、いいや。
『で?何の用件ですか?』
私がかったるそうに聞くと
「〈狼-ロウ-〉の皆さんに近づくな。」
ものすごい睨み付けられながら言われた。
あ、やっぱり?
『俺カラ近ヅイテル覚エガ毛頭ナインデスケド。』
いや、本当に。
「なんでカタコトなんだよ……。とにかく!
俺はお前みたいな奴が〈狼-ロウ-〉の皆様の近くにいることが許せないんだ!」
あぁ。うん。
私みたいな地味な奴が…
「お前なんて、全く猫みたいじゃないのに!」
『ですよねー。………うん?』
ちょっと待て。