黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
私は、怒りに任せ、かけていた眼鏡を外し
地面に落として
―――ガシャンッ!
踏み潰した。
そして
邪魔な前髪をかきあげ前を見る。
「なっ………!」
猫好きが驚いた声を上げる。
私は不良達を見据えた。
『俺は、友達は作らない主義なんだ。だからあいつ等とも友達じゃない。
だが、俺には1人、友達がいる。』
――――1人なの?
――――うん…。
――――じゃあさ、友達になろうよ!
『お前等がくだらない理由で俺の友達を馬鹿にするなら………俺はお前等を許さない。
容赦しないよ?』
私の
最初で最後の友達だから。
あの子を馬鹿にされておとなしく耐えるほど、出来た人間じゃないんだよ、私。