黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
6章:素顔の黒猫ちゃん
*******
―――ピピッ!ピピッ!ピ―カシャン…
『う………朝?』
私は目覚ましを止めて起きた。
うーっ、と体を伸ばし、朝食を食べる。
『はぁ………。』
食パンに一口かじりついたあと、ため息をついた。
………眼鏡、どうしよう。
カツラの前髪、長いからなぁ。
それで隠せば大丈夫なんだろうけど。
『まあ、仕方ないかな。』
ウジウジしててもしょうがないから、学校に行くことにした。