黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
「なんすかこの嫌がらせ!金かかるっすね!」
『うん……って、あれ、そこ?』
そりゃ画鋲もこんだけあれば金かかるけど……そこ?
「九条さん。これ、多分、上級生からの嫌がらせっすよ。」
『へぇ。』
「俺ら一年生が嫌がらせやめたんで、上級生が動き出した、ってとこっすね。」
『ふーん。ポチって一年生だったんだ。』
「………俺、九条さんと同じクラスっす…。」
覚えてもらえてなかったなんてっ……!!、とか言って
隅でイジイジしだしたポチ。
『……ごめん。ポチ。』
「いや!九条さんが謝ることじゃないっす!」
私が謝ると
ガバッと立ち上がった。