黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】





『―――っ!!』



たぶん、私の顔、真っ赤だと思う。


顔が熱い。




だって、ズルい。




今までチビ猫、としか呼ばなかったくせに

あんな甘い声で鈴、なんて呼ぶから。






「フッ。鈴、顔真っ赤。」



龍は満足そうに微笑みながら言った。




『うっ……うるさいっ…!』




バカ龍。
バカ龍。






心臓がウルサいのが龍のせいなんて、認めない。






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