黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
『………は?』
二年前から?
私のこと、好き?
………。
はい、もう一度
『………は?』
「ふざけてんのかオイ。」
睨まれちゃいました。
怖い怖い。
こんな至近距離から睨まないでよ。
『だって…ね?龍は二年も片想いするようなキャラに見えないもん。』
率直な感想。
龍は格好いいというか、美形で
モテそうだから
とっかえひっかえ違う女の子と付き合ってるか、
女を毛嫌いしてそうだし。
『それに、二年前っていったら……』
―――バーン!
「「龍騎!鈴ちゃん!」」
「さっき下足箱見たんやけどなぁ。」
「………画鋲。」
流紀と流斗、暁人、尚哉が私の言葉を遮って屋上へ来た。