黒猫 - 迷子の不良黒猫ちゃん - 【完】
「てめぇら……今日は屋上に来るなって言ってただろ。」
龍がみんなをジロリと一睨みする。
「いや、それにはワケがあるんや………って、なに鈴ちゃん押し倒しとるねん!」
暁人が弁解していると、龍の下にいる私に気づいた。
暁人、気づいたなら助けてよ。
「龍騎ってー。」
「そんな趣味があったんだー。」
流斗と流紀が言った。
みんなはまだ私のこと、男だと思ってるからね。
「ホモ……?」
尚哉は首を傾げながら言った。
あらぬ誤解をうけてるよ、龍。