素直になれなくて
気がつけば、外は薄暗くなっていた。
時計を見れば、もう6時半だ。
…パチン
『…あぁ~!やっと終わった~!!』
そして、今、山のようにあった仕事が終わった。
『俺、職員室行ってくるから待ってて!』
『あっ!うん!』
勇斗は風のように、教室をあとにする。
勇斗がいなくなった教室…
窓から見える校庭には、
人影は一つもなくて…
冷たい空気が流れている
…いやっ、怖いとかそういうのじゃないからね!
ただ… うん。
ちょっと暗くて、誰もいなくて戸惑ってるだけ。