NON STOP LOVE
「あっ、着いた」
ずっと歩いて、やっと俺んちに着いた。
「なにげ、あたしん家と近いかも」
「はっ?嘘」
「本当。あたしん家そこ曲がった所だもん」
「まぢかよ‥‥」
そう呟くと、美空は運命かもねって言って微笑んだ。
「あっ、そうだ。これあげる」
美空は持っていたカバンをゴソゴソあさって、
一枚の写真を出した。
「雨が嫌いな秀太くんにピッタリな一枚」
その写真は、
真っ青な雨上がりの青空の写真だった。
「これ、美空が撮ったの?」
「まぁねっ!一応カメラマンの卵ですからっ!私の枕もとにこういう写真いっぱい貼ってるよ」
「超きれい」
本当にそれはお世辞なしで、
出てきた素直な言葉だった。