NON STOP LOVE

1、僕が犠牲になり、滅びよう



Shuta'S StOry


俺は兄の彼女が好きだ。


初めて兄ちゃんが彼女を連れて来た日。

恋に落ちた。
いわゆる一目惚れ。


だけどあの2人はもうすぐ結婚する。


俺はどうすればいいんだ?



―――――次の日。




彼女が家に来た。


「秀太くんっ!結婚が決まったの!」


玄関で嬉しそうに俺に話し出す。


「やっと、結婚できるよっ」



家には俺ひとり。


その優しい笑顔を、
その幸せそうな瞳を



奪うことだって出来た。



だけど臆病な俺は、
やがて俺のせいで濡れるであろう瞳を
崩れるであろう笑顔を受け止める勇気はなかった。



だから、
最後に強がりを言うよ。



「幸せに・・・なれよ」



ほら、そうすれば君は嬉しそうに頬を染める。


君との関係が滅ぶことを恐れる僕は、
ただ、幸せを願うしか術を知らなかった




僕が犠牲になり、滅びよう
(愛し合う2人の為の最後の強がり)

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