途方もない恋








「・・・はぁ」






正直、早く帰りたい



というか帰らせてよ、目の前の男・・・








髪の毛がツンツンなギャル男が何故か私を見つめている





表現すれば薄汚れたライオンがイケイケなシマウマを逃して仕方なく格下がりな病弱シマウマを狙う・・・みたいな








うん・・・きっとそうだ










初音みたいな女を落とすのは無理だと判断して




やる気のない男慣れしてなさそうなフッツーな私に目をつけて




おとして見せようなんて甘い考えをお持ちだということが丸分かりだった









< 24 / 121 >

この作品をシェア

pagetop