途方もない恋









「うん、とっても」





ほらやっぱり、なんで大変なのかとか



そういう詳しいことはひとつも言ってくれない








でもそれを求めてしまったら私は・・・









ブーブーブー








「タキちゃんごめんね、話の途中に」




鳴り響いたのは卓哉のマナーモードの音






「大丈夫、出て?」





できるだけ、無理矢理に



私は聞き分けのある女を馬鹿らしく演じた








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