Tiara ─生意気王子のお姫様?─



「でも、ラッキーだね。」



ちづがニコッと笑った。




「へ?なにが?」




ラッキーって‥‥‥‥。

むしろあたしは朝から嫌なことばかり。




「なんか〜、一年で入学式なのに逃げ出してサボろうとしてる奴いたらしくてさ。先生たち朝からそいつの捜索で、さっき来たばっか。だから、まだ出欠とってないんだよね♪」






「まじで!?やったーっ。セーフじゃんあたし。」



始業式に遅刻とかシャレになんないし。



「運いいね〜。‥‥‥ってか、菜月‥‥。カバンは?」






‥‥‥カバン‥‥‥‥?







「‥‥‥‥‥‥あっ!!!」






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