Tiara ─生意気王子のお姫様?─
「その前に。」
グッ!!
「うわっ‥‥‥!」
あたしは、近くの壁に押し付けられた。
「なっなにっ!?」
身体くっついてるし!
押さえられてるし!
動けない!?
「俺さ、あんたのこと気に入っちゃったんだよね〜。」
そう言って伸ばした手であたしのあごをくいっとあげる。
「はぁ?‥‥ってか離してよ!」
まじまじと顔を見つめられるけど。
あたしはどこを見たらいいか分かんなくて、目をそらす。