走りだした夢
ープを買いに走って行った。
横浜を出たのは8月4日早朝。お昼には東京を走っていた。風太がどうしても東京タワーに上りたいと言うから東京タワーに上って昼ご飯を食べた。ここまで来たのなら新宿アルタにも行こうぜ! と隼人が言ったが僕が却下した。
東京を出ると太平洋を眺めながら北上して8月7日に宮城県仙台市に入った。おじさんの経営しているビジネスホテルを目指し走っていた。七夕まつりの広告がやけに多い。
「仙台七夕まつりって、日本三大七夕まつりのうちの一つだったよね」
「そんなのしらねえ」
風太が興味ないというような感じで言う。
「もう1週間が過ぎたんだぜ。寄り道している暇はない」
僕は2人の自分勝手な言葉に少しムッとした。
「風太と隼人が寄り道ばかりするからだよ」
「何言っているんだよ、流星だって楽しんでいたじゃないか」
風太が応戦してくる。
「今夜はおじさんの経営しているホテルに泊まることが出来るんだぜ。久しぶりのベッドだな」
「七夕まつり会場の近くだといいな」
「お先に」
僕らの横を1台のロードバイクが抜かして行った。すぐ振り返ると「田舎者」と、訛った言葉で捨て台詞を言い放って走り去って行った。
それの言葉にいち早く反応したのは風太だった。
「コラッ、待て。訛(なま)野郎」
訳の分からない言葉をいって追いかけていく。
訛野郎はとても速い。グングン差がついていく。必死になって追いかけているのに、背中がどんどん小さくなっていく。やがて米粒になって消えてしまった。
「訛野郎め、今度会ったらただじゃおかない」
はぁはぁ息を切らしながら風太は悔しそうにしている。
「あいつ子供だよな」
「大人があんなことを言っていくとは思わないよ。ロードバイクもジュニア用だと思うけど」
「あんなに速い奴がいるんだな」
横浜を出たのは8月4日早朝。お昼には東京を走っていた。風太がどうしても東京タワーに上りたいと言うから東京タワーに上って昼ご飯を食べた。ここまで来たのなら新宿アルタにも行こうぜ! と隼人が言ったが僕が却下した。
東京を出ると太平洋を眺めながら北上して8月7日に宮城県仙台市に入った。おじさんの経営しているビジネスホテルを目指し走っていた。七夕まつりの広告がやけに多い。
「仙台七夕まつりって、日本三大七夕まつりのうちの一つだったよね」
「そんなのしらねえ」
風太が興味ないというような感じで言う。
「もう1週間が過ぎたんだぜ。寄り道している暇はない」
僕は2人の自分勝手な言葉に少しムッとした。
「風太と隼人が寄り道ばかりするからだよ」
「何言っているんだよ、流星だって楽しんでいたじゃないか」
風太が応戦してくる。
「今夜はおじさんの経営しているホテルに泊まることが出来るんだぜ。久しぶりのベッドだな」
「七夕まつり会場の近くだといいな」
「お先に」
僕らの横を1台のロードバイクが抜かして行った。すぐ振り返ると「田舎者」と、訛った言葉で捨て台詞を言い放って走り去って行った。
それの言葉にいち早く反応したのは風太だった。
「コラッ、待て。訛(なま)野郎」
訳の分からない言葉をいって追いかけていく。
訛野郎はとても速い。グングン差がついていく。必死になって追いかけているのに、背中がどんどん小さくなっていく。やがて米粒になって消えてしまった。
「訛野郎め、今度会ったらただじゃおかない」
はぁはぁ息を切らしながら風太は悔しそうにしている。
「あいつ子供だよな」
「大人があんなことを言っていくとは思わないよ。ロードバイクもジュニア用だと思うけど」
「あんなに速い奴がいるんだな」